2002年7月31日
厚生労働大臣 坂口 力 殿
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠 啓祐
遺伝子組み換え食品の表示に関して、抜本的な改正を求める申し入れ
冠省 6月21日、貴省によって、大豆とトウモロコシを用いた加工食品に関して、遺伝子組み換え作物が検出されるか否かの調査が行われた。その結果、多くの食品から遺伝子組み換え作物が検出された。
今回の調査は、表示義務の対象となっている食品ばかりで、大豆が47商品、トウモロコシが26商品、計73の加工食品であった。すべてが「遺伝子組み換え作物不使用」表示か、表示なしであった。すなわち調査したすべての食品には、遺伝子組み換え作物が使われていないはずである。
結果は、遺伝子組み換え作物が検出された食品が、大豆が13商品、トウモロコシが10商品、計23の加工食品と、多くの商品から検出されている。
作付けの段階、流通の段階で混入がかなり進行しており、想像以上に事態が深刻であることを物語っている。作付けの段階での花粉による汚染が深刻化していることが、トウモロコシの検出率が、大豆のよりはるかに上回っていることからも指摘できる。
日本は、大豆とトウモロコシの大半を米国から輸入しており、そこでの作付け面積が、今年は、大豆が74%、トウモロコシが32%と拡大しており、もはや米国に依存する限り、混入率は上昇の一途をたどることになることが分かった。
貴省は、すべての検査した商品が5%未満であるから「違反はない」と述べている。もしヨーロッパ議会で可決されたように、0・5%以上混入は「遺伝子組み換え作物使用」と表示しなければならないとすると、かなりの商品が「使用」表示になることは間違いない。
それにしても5%という数字は余りにも甘すぎる。消費者は「不使用」の表示を見れば、0%と見てしまうのが現実である。実態は、「不使用」表示でも多量の遺伝子組み換え作物が使われているのである。このような欠陥表示を見直す必要がある。
各省や私たちが行った、遺伝子組み換え食品での表示の実態調査ではいずれも、「遺伝子組み換えでない」という表示はあるが、「遺伝子組み換え」「遺伝子組み換え不分別」といった表示は皆無だった。日本が遺伝子組み換え作物の世界最大の輸入国であるという実態とは、極めてかけ離れた実態である。
その一例として、農水省が昨年4月に行った食品表示の実態調査では、5661点の表示義務のある製品を調べたところ、「遺伝子組み換え」〇点、「遺伝子組み換え不分別」〇点、「遺伝子組み換えでない」3238点(57%)、表示なしが2423点(43%)だった。表示上では、日本には遺伝子組み換え食品はないことになる。
この場合、表示なしとはいったい何を意味するか。豆腐や味噌のように表示義務のある食品の場合、「遺伝子組み換えでない」ことを意味するのに対して、食用油やマヨネーズ、マーガリンといった表示義務のない食品の場合は「遺伝子組み換え不分別」を意味する。実際、私たちが調査したところ、食用油の場合、主要メーカーのすべての製品が「遺伝子組み換え不分別」であり、遺伝子組み換え作物が用いられていることが判明した。
このように同じ表示なしでも、製品によっては「遺伝子組み換えでない」となったり、「遺伝子組み換え不分別」になったりしている。
7月3日、欧州議会で「遺伝子組み換え食品の表示」に関する投票が行われた。米国や多国籍企業の圧力の下、結果が注目されたが、244票対234票という、きわどさではあったが、遺伝子組み換え作物を原料としたすべての食品と飼料の表示とトレーサビリティが可決された。また、表示義務も従来の1%以上の混入から、より厳しく、0.5%以上の混入へと引き下げられた。「遺伝子組み換えではない」という表示を認めない、という消費者の主張も通った。未承認作物の混入に関しては、ほんのわずかでも認めないという方針も通った。残念ながら、組み換え飼料を用いた家畜製品に関しての表示は、258票対255票と、わずか3票差で否決された。しかしながら、全体的に消費者の主張が通った画期的な結果となった。これは消費者保護の精神が貫かれたからである。日本でも消費者保護の精神に立った遺伝子組み換え作物の表示の抜本的な改正を求める。
以上のことから、次のことを要求する。
記
1、すべての食品を表示の対象とすること。
2、表示の対象を上位品目に限定することをやめて、ごく微量でも表示すること。
3、混入率を欧州並みの0・5%まで引き下げること。
4、表示の裏づけを、検証の可否から、トレーサビリティに変えること。
5、レストラン等飲食店でも表示すること。
6、種子も表示すること。
7、種子には混入率を設定せず、0%混入とすること。
8、飼料も表示の対象とすること。
9、肥料も表示の対象とすること。
10、組み換え飼料を用いた家畜製品についても表示も行うこと。
以上
(連絡先)
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
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