(別紙)
愛知農業総合試験場とモンサント社による
遺伝子組み換えイネ「祭り晴」の共同開発に反対する理由 私たちは、遺伝子組み換え食品をはじめとする、食の安全と自給問題に取り組む広範な消費者、生産者、流通団体の連携団体です。
現在日本では、遺伝子組み換えイネの研究・開発が企業や大学の研究機関、各地の農業試験場等で盛んに行われています。既に農水省の指針を通過し、国内作付けが認められている品種が10数品目にも上っています。まもなく数品種が厚生労働省に食品としての認可を申請するといった状況になってきました。
その中でも特に申請を急いでいるのが愛知農業総合試験場と米国のバイオ多国籍企業、モンサント社との共同開発による遺伝子組み換えイネ「祭り晴」です。モンサント社の除草剤「ラウンドアップ」は全ての作物を枯らしてしまうため、作物栽培に使えません。そこで「ラウンドアップ」に強い遺伝子をイネに組み込んで除草剤をかけても枯れない遺伝子組み換えイネを開発しました。しかし「ラウンドアップ」は水に弱いため水田では使用できません。乾田・直播き稲作の先進的な研究機関である愛知農業総合試験場と組んで、祭り晴に遺伝子組み換えを行い、日本の稲作での実用化をもくろんでいるのです。
私たちは遺伝子組み換えイネ「祭り晴」には次のような理由で反対してます。
1、コメは私たちの主食です。安全性が懸念される遺伝子組み換えコメを私たちが毎日食べつづけるとしたら、健康への影響ははかりしれません。
2、遺伝子組み換え作物の環境への影響が世界各地で起きています。特に遺伝子組み換えトウモロコシやナタネの花粉による汚染は深刻で、純粋に非組み換えだけの種子が栽培できないほどに広がっています。イネは自家受粉作物ですが、遺伝子組み換えによって、その性質が歪められ、近隣のイネを汚染する恐れが出てきています。
3、農地法の改正により企業が稲作経営に参入し、そこに遺伝子組み換えイネが栽培される恐れがあります。その結果、国産なら安全と食べている消費者を裏切り、ますますコメ離れが進んでいくでしょう。
4、除草剤耐性「祭り晴」が認可されますと、自動的に「コシヒカリ」等他品種の遺伝子組み換えイネも認可が可能になります。アメリカではすでにモンサント社の除草剤耐性コシヒカリが商業栽培を待つばかりになっていますから、安価な遺伝子組み換え米が大量に輸入され、その結果日本の農業は壊滅的な打撃を受けることでしょう。
5、人々の健康より利益優先の多国籍企業と公的機関が組んで共同研究をすることは問題です。モンサント社はPCBやベトナム戦争時の枯れ葉剤の生産により拡大してきました。人々の平和で健康的な生活とは程遠い企業です。その企業のために公的な機関が利用されていることに懸念を持っています。
私たちは、全国の生産者、消費者、市民団体の人々と遺伝子組み換えイネの研究、開発に反対する運動を進めてきました。現在、遺伝子組み換えイネ「祭り晴」の厚生省への申請を断念させることが急務と取り組んでおります。
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