遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
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         2005年4月12日
 厚生労働大臣 
  尾辻 秀久 様

遺伝子組み換え食品いらない!キャンぺーン
代表 天笠 啓祐
           

シンジェンタ社の未承認の殺虫性トウモロコシ「Bt10」に関する
厚生労働省の対応に対する抗議と質問


 3月22日、『ネイチャー』誌が、シンジェンタ社(本社スイス)が米国で未承認の殺虫性(Bt)トウモロコシ「Bt10」を農家に出荷し、作付けさせていたことを報告しました。さらにシンジェンタ社がすでに昨年末に、米国政府に報告していたことも明らかになりました。

 しかし、シンジェンタ社や米国政府は、このことを発表せず、野放しにしたままで、世界中を流通させていました。この記事が掲載された翌日の3月23日、米国大使館は農水省に対して、やっと経緯を報告したとのことです。

 それによると、2001年から2004年にかけて、9州で最大1万5000ヘクタールが栽培されていたようです。ところが、米農務省、食品医薬品局、環境保護局はいずれも、食品としても環境上も問題ないとして製品回収を命じませんでした。安全性が未確認の作物を公然と流通させる、米国政府の食の安全に対する鈍感さは、BSE問題で輸入停止状態にある米国産牛肉を日本に強引に売り付けようとする姿勢と同根といえます。また、未承認GMトウモロコシを4年間も平然と流通させていたシンジェンタ社の管理の杜撰さ、企業倫理の欠如も問題です。

  米国からの報告を受けた厚生労働省は、いち早く、何の裏づけもないまま米国政府の見解を受け売りしただけで「安全性に問題はない」とする見解を発表しました。これもまた、米国政府同様、食の安全に対する鈍感さを示しているといえますし、食品としての安全審査の存在を軽視するものです。
 未承認作物の混入問題としては、2000年にスターリンク事件が起きました。未承認GMトウモロコシ「スターリンク」は、日本では未承認でしたが、米国では飼料用途として承認され栽培が行われました。今回はそれとは違い、日本でも米国でも未承認のトウモロコシが栽培された初めてのケースであり、より深刻な事態といえます。

 このBt10には、抗生物質耐性遺伝子として欧州で強い懸念が示された、アンピシリン耐性遺伝子が用いられており、耐性菌の拡大が懸念されます。また、なにより環境への影響や、食品や飼料としての安全性が未確認です。
このような事態に対して強く抗議するとともに、次のような質問を行います。ご多忙中恐縮ですが、来る4月20日までにご回答いただきますようお願いいたします。

 今回のシンジェンタ社による未承認GMトウモロコシBt10の販売・作付け・流通という事態を、シンジェンタ社や米国政府は自発的に報告しないままでした。このことに対して、同社および米国政府に対してどのような内容の抗議を行い、対策を求められましたか。

 報告を受けた後、日本の食卓に出回らないように、どのような対策を講じてきたのか、具体的に示してください。

 今回安全性を強調するために、Bt11を持ち出し類推していますが、アンピシリン耐性遺伝子ひとつをとっても、明らかに異なる品種であり、Bt10独自で評価する必要があります。その独自評価のために、食品の安全性に関して、どのような資料を求めたり、提出させていますか。また、どのような独自の調査を行いましたか?

 明確にBt10が混入していないという保証が得られるまで、米国産トウモロコシの輸入を停止すべきです。貴省ではそのような措置を取るつもりはありますか。これまで輸入停止措置を取られていませんが、その理由を明確にしてください。

以上
(連絡先)
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