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カナダ環境大臣Stephane Dion様
カナダ食料農業大臣 Andy Mitchell 様
2005年5月24日

GMナタネ栽培と流通に関する私たちの懸念について

貴国政府におかれましては、いつも世界の人々の先頭に立ち、環境を守るため日夜ご努力いただいていることに、心より感謝いたします。また、生物多様性条約カルタヘナ議定書締約国会議開催国として、積極的に生態系保護のため取り組まれていることをうれしく思っております。

いま日本では、貴国から輸入しているカノーラのGMの割合が高くなるにつれて、こぼれ落ち種子による自生が拡大し、深刻な環境問題になっています。日本は年間200万トンの西洋ナタネを輸入しており、そのうちの80%が貴国からのナタネです。このまま放置すれば、生物多様性は奪われ、生態系は破壊されかねません。

GMカノーラは、日本の港に陸揚げされた際にこぼれ落ち、トラックに積み込む際や輸送途中、食用油を製造する工場周辺等でこぼれ落ち、そのこぼれ落ち種子が自生しています。

市民団体の調査や政府の調査で、GMカノーラは鹿島港、千葉港、四日市港、名古屋港、神戸港、清水港、博多港、横浜港など輸入港周辺で自生しており、さらに輸送過程の道路沿いや、ナタネ油をつくっている工場などでも自生が広がるなど、日本全国に広がっていることがわかっています。

この自生したGMカノーラは、環境中に拡散しつつあります。日本で観賞用として、あるいは食用として栽培されているナタネを汚染し、同じアブラナ科のキャベツ、ハクサイ、ダイコン、カブ、コマツナなどとも交雑を起こす可能性が高く、取り返しがつかなくなる事態が迫っているのです。

現在のところ、遺伝子汚染がどこまで拡大しているか、不明です。しかし、自生した作物が雑草化したり、そこから飛散する花粉によって周囲にある作物が汚染されたり、近縁の雑草と交雑を起こしたり、といった形で汚染の拡大が起きている可能性が高いとみられています。しかも、遺伝して世代を超えて広がっていく危険性もあります。

日本では、とくに農業生産者は汚染を深刻に受け止めておりますが、決め手となる対策はないのが現実です。

日本の8割近くの消費者が、GM食品を食べたくないと思っております。しかし、現在輸入されたカノーラは、主に食用油になり、油を用いたマーガリンやマヨネーズなどの食品になっています。また、油の絞り滓は主に肥料として用いられていますが、一部飼料にも使われているのです。私たちは、日本の消費者の声を代表し、貴国から輸入されるGMカノーラが非GMとなることを求めます。

私たちはこれ以上環境や食品へのGMカノーラによる汚染を広げたくありません。そうならないためにも、深いご思慮に基づき、私たちの要請を実行に移されるよう、よろしくお願いいたします。

そこで次のことを要請します。
1、生物多様性を守るため、日本でのGMカノーラ汚染を拡大しないよう求めます。
2、そのためには日本へのGMカノーラの輸出をただちに停止するよう求めます。
3、またカナダ国内での非GMカノーラへの種子汚染の実態や、GMカノーラによる環境汚染の実態を調査し、公表するよう求めます。

(主催)「北海道をGM汚染からまもる」全国実行委員会
(連絡先)遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
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