遺 伝 子 組 み 換 え イ ネ
反 対 署 名 2 次 分 提 出

 −−消費者の反対が作付け・実用化を阻止−− 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは4月5日、全国で集めた「遺伝子組み換えイネの開発・作付け・輸入・販売反対署名」第2次集約分として51,222筆を谷津義男農林水産大臣宛に提出しました。
 すでに出した第1次分121,630筆とあわせると、これで172,852筆になります。

 署名提出にあたって佐藤謙一郎衆議院議員の紹介で農水省に「日本の農業と遺伝子組み換えイネについての質問と要望書」を提出。これについて農林水産技術会議事務局の長谷川裕技術安全課長らが回答しました。

 キャンペーンでは、「消費者も生産者も望んでいない組み換えイネの開発や国内での栽培研究をなぜするのか」と、長谷川課長らを厳しく追求しました。農水省側は「組み換えイネは,大きな可能性があるものとして研究は進める」としながらも、「消費者の理解が得られなければ、実用化はしない」「食品としての安全性確認を得れば実用化は可能だが、消費者が望まなければやれない。需要があってできる」と答弁。遺伝子組み換えイネは、いつでも作付け、販売など実用化できる段階にきているが、これを阻止しているのは消費者や国民の反対世論と反対運動であることを立証しました。

 この点でも現在取り組んでいる「遺伝子組み換えイネ反対署名」をさらに多くの消費者、生産者、農協、農業団体などのなかに持ち込み、全国で署名活動を広げていくことがいよいよ重要になっています。

■ゴールデン・ライス、4歳の子どもが1日27杯も食べないと効果がない■
 また農水省は、消費者の組み換えイネへの拒否反応をやわらげるため「これからは低タンパク米や高血圧予防米といった健康機能を高める品種改良が必要になる」と述べ、フィリピンの「国際稲研究所」(IRRI)のゴールデン・ライスに関する資料を出しました。

 この中には「ゴールデン・ライスはビタミンAの1日の所要量の10〜40%を供給できる可能性があり、深刻な栄養失調を緩和する高い潜在能力をもっている」などと、開発の必要性を強調しています。
 キャンペーン側では「ゴールデン・ライスについてはインドのヴァンダナ・シバ博士らの多くの反対意見があり、国際的に激しい論争がある。1日に必要なベーター・カロチンをとるには、4歳の子どもで調理したゴールデン・ライス27杯分を食べなければならないという資料もある。こんな不可能なことを宣伝するのでなく、より正しい情報を提供すべきだ」と追求し、農水省側はこれに返答できませんでした。

■日本からIRRIに昨年度3,800 万円の資金援助■
 農水省の回答と追求で明らかになった点 

@世界的にみた組み換えイネの開発、実用化の現状。アメリカでは、すでに野外試験中の組み換えイネが100種類以上ある。現在までに食品、環境の安全審査をクリアしたものは、アベンティス社の除草剤耐性イネ1種だけ。商業生産はまだやられてない。

 A日本でこれまでに環境への安全性が確認され、また隔離圃場での栽培試験が承認された遺伝子組み換えイネは14種。このうち細菌抵抗性イネ(北陸農試)、いもち病抵抗性イネ(北陸農試)の2種が、今年4月3日、新たに隔離圃場での栽培試験が承認されている。

 Bゴールデン・ライスなど遺伝子組み換えイネの開発研究をしている国際稲研究所に農水省は、1984年から資金を拠出。2000年度は38,216千円を提供している。農水省はIRRI設立(1960年)から現在までに13名の研究者を派遣して研究に協力している。

(文責 塚平 広志)