遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
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オーストラリア大使館
西オーストラリア州政府日本事務所への要請
グリーンコープ連合青果・米委員長 本河 しのぶ

9月22日のコーデックス会議NGO報告集会に合わせて、グリーンコープ・生活クラブ・遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンのメンバーで、オーストラリア大使館・西オーストラリア州政府日本事務所への要請行動を行ないました。

要請の内容は、@オーストラリアに非GMナタネの生産継続をお願いしたいA日本向けの非GMナタネにGMナタネが混入していた事件について、今後このようなことが無いようにお願いしたい、という2点です。合わせて、グリーンコープから「これからも非GMナタネを作ってください」というメッセージをお届けしました。

ご存じのように、オーストラリアは連邦政府としてはGM容認、州政府はGM反対の立場をとっています。今回の訪問で、連邦政府のスタンスとしては「容認している」が「推進しているわけでない」ことを意見交換する中で感じとることができ、少し安心しました。しかし、州政府の明確な「GM作物は作らない」スタンスの方が力強さを感じました。


オーストラリア大使館(9月21日)
入館の際には厳しいセキュリティーチェックがあり、緊張しました。要請に出向いたのは13人(グリーンコープ8人、生活クラブ2人、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン3人)。大使館側からは、農務担当公使参事官のビル・ウィザーズさん、調査官で通訳の中村智子さんのお二人が対応してくださいました。

オーストラリアで栽培されているGM作物は現在、綿花とカーネーションの2種。その他認可されているのはナタネ、トウモロコシ、大豆、バレイショなどがあるが、州政府で栽培を認めていないので国内では作られていないのが現状であるとのことでした。

日本向けの非GMナタネにGMナタネが混入したという事件については、「オーストラリアとしても大変驚き、遺憾に思っている。調査をし、原因は明確にはならなかったものの、品質改良などの実験用の種子をカナダやアメリカから輸入しているので、それが混入した可能性が高い」とコメントされました。(ただしその混入したGMナタネは、連邦政府も日本も双方が認可しているものであるとも強調されました)

連邦政府としても食品・環境への安全性については決して妥協はしない姿勢であることを強調され、またオーストラリアは農業国なので、国内外の消費者が望むものを作ることが国の経済にとっても非常に重要なことであり、当面、GM化はないとのことです。

西オーストラリア州政府日本事務所(9月22日)

大使館に比べるとはるかにリラックスできる雰囲気でした。対応は事業開発部長の高橋宏さん。こちらの方は9人(グリーンコープ8人、生活クラブ1人、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン1人)、和やかに会話が進みました。


高橋さんからは、「西オーストラリア州では現在GM反対派である労働党が政権をとっている。また、西オーストラリア州も農業で成り立っており、消費者ニーズに合ったものを生産することが重要である。そのことを農民もよく理解しているので、消費者が望まないものは絶対に作らないであろう。合わせて、カナダやアメリカがGM化することでたくさんの市場を失った経過を見てきたので、将来の選挙でもしトップが交代しても、農民や消費者が望まない方向性を打ち出すことはない」と、力強い言葉をいただきました。


また、日本は大切な輸出相手であり、日本の消費者のメッセージを現地に届けることは非GM作物の生産継続に大変有効であるということでした。どちらも多少の温度差はあるものの、国としても州としても当面は「GM作物は作らない」という方向性であり、私たちの願いと一致しているのを確認することができホッとしました。今回の訪問やお届けしたメッセージが非GMナタネ生産継続の力になれば、と思っています。


なお、今回の訪問はあくまでも取り組みの端緒と位置付けています。今後もずっとオーストラリアに非GMナタネの栽培を継続してもらうためにも、世界的な遺伝子組み換え反対の気運をつくっていく必要があります。



ナタネ自生問題についてオーストラリアへの要請
2005 年9月21 日
Hon Peter McGauran
Minister for Agriculture,Forestry and Fisheries
日本では、港の周辺で遺伝子組み換え(GM)ナタネの自生が発覚して以来、自生の拡大に対する懸念が増しています。この除草剤耐性のGMナタネは、カナダから輸入したナタネの種子がこぼれ落ち、広がりました。私たちは今年3月から5月にかけてGMナタネ自生の全国調査を行いました。その結果、汚染は港や幹線道路、食用油工場周辺にとどまらず、住宅街、河川敷にまで広がっていることがわかりました。


このような自生の拡大が続けば、生物多様性に影響を及ぼし、日本の生態系にダメージを与えることは必至です。私たちはナタネの近隣種である、アブラナ科のキャベツ、ハクサイ、ダイコン、カブ、コマツナなどの農作物をよく食べています。GMナタネは農作物を汚染することになります。これは、環境、農業そして私たちの食文化に対する脅威です。現時点では、GMナタネによる汚染がどのくらい広がっているのかわかっていません。


こぼれ落ちたGMナタネはすでに雑草化しているかもしれませんし、まわりの近縁種と交雑したり、野生種と交雑を起こしているかもしれません。更には、世代を超えて遺伝が広がっていく危険性さえあります。日本では、生産者がこの問題を真剣に受け止め懸念しています。GMナタネの汚染が確認された場所では、製油会社の敷地外は、港の管理局や自治体がGMナタネがはびこるのを防ぐため、地域の市民や生産者、消費者団体とともに除去作業を行っているところもあります。しかしながら、GMナタネの輸入や輸送が続く限り、汚染は繰り返されることから、これは一時的な解決法でしかありません。日本は毎年約200万トンのナタネを輸入し、主に食用油や家畜飼料、そして肥料として使っています。


日本の環境をこの深刻なGM汚染から防ぐために、唯一の実行可能な解決法は、GMナタネではなく非GMのナタネを輸入することです。2003年度に日本が輸入したナタネのうちの推定80%(160万トン)がカナダ産で、17%(34万トン)がオーストラリア産、近年になってフランスからも輸入が始まり、およそ3%(6万トン)が日本に入ってきています。


私たちは、最大の輸出国であるカナダ政府に対して、GMナタネが日本で引き起こしている事態を示し、GMでないナタネだけを日本に供給するようお願いします。私たちの把握している限りでは、現在、オーストラリアとフランスでは非GMナタネの供給が可能ということです。貴国におかれましては、ぜひ非GMナタネの生産を続けるとともに、将来にわたりGM生産国となられないようお願いいたします。
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン

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