遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
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・キャンペーン今年度の取り組み
・未承認GM作物が日本の市場に?!

 質問状
 シンジェンタ農水省厚労省

 回答
 農水省・厚労省
・中国で違法GMイネ商業栽培!
 調査のお願い 中国
・上越・GMイネ
・遺伝子組み換え種子をめぐる問題
・那須塩原・GMトウモロコシ&大豆
・つくば・GMイネ&大豆ほか
・宮城・GMイネ
・食用菜の花検査結果
・どんどん広がれ!!GMOフリーゾーン
・大豆畑トラスト運動に参加しませんか

グリーンピース報告書 2005年4月
中国で違法なGMイネが栽培・流通

 2005年4月現在、中国で認可されているGMイネは1つもない。にもかかわらず、数年前からGMイネの種子が売られ、商業栽培が始まっていたことが、グリーンピースの調べによって明らかになった。これは法に反しており、このGMイネは食品や環境への安全性審査も行われていない。これが環境に放出され、中国の食品流通ルートにのっていたことにより、中国産の輸出米も汚染していた疑いがある。

湖北省の種子供給業者や生産者への聞き取り調査によって、問題のGMイネがここ2年の間、売買されていたことが判明した。米の種子と、米粒、米粉を、種子供給業者、農事試験所、生産者、米粉業者、卸売業者、小売業者からサンプルを集めた。それらを国際研究所のジーンスキャンに検査を依頼したところ、25検体19検体から組み換えDNAが検出された。そのうち2検体でタンパク質検査を行ったところ、殺虫成分を生産するBtイネだった。何年もの間、湖北省の省都である武漢市にある武漢農業大学の研究者らによって、Btイネの大規模な試験栽培が行われていたのだ。
グリーンピースの推定では、950トンから1200トンのGMイネが、去年の収穫後に流通ルートに紛れ込んだと見られている。緊急処置が取られない限り、今年は最高1万3500トンが食品流通に入り込んでしまうおそれがある。

リスク
害虫抵抗性の遺伝子組み換えBtイネの栽培を認可している国はない。Btイネに関する環境影響調査の結果も食品としての安全性審査の結果も、公けにされているものはどこにもない。しかし、BtトウモロコシやBtコットンなど、他の遺伝子組み換えBt作物に関する審査結果によって、Btイネが環境に深刻な影響をおよぼすことや、食品としての安全性に対する問題などが、強く浮かび上がっている。

食品としてのリスク
・コメは世界で一番重要な主食用穀物である。中国では平均30%のカロリーと19%のたんぱく質の供給源となっている。
・Btイネで生産される殺虫毒素(とくに2検体から検出されている)は、人間にアレルギー反応を起こす疑いがもたれている。とくにCry1Acたんぱく質は、マウスの実験でアレルギー的な反応を示している。

環境へのリスク
・目的外の昆虫である、蝶や蛾にも悪影響がおよぶ可能性。
・導入された毒素による害虫への抵抗性が変化し、さらなる農薬投入による管理が必要となる可能性。
・自然界の遺伝資源が汚染される可能性。
・Bt毒素による長期的な土壌汚染。

経済と市場へのリスク
中国はコメの主要輸出国であることから、この汚染事件により、中国の貿易や食品流通にかなりのダメージを与えることになるだろう。特に、GM食品に強い抵抗を示している日本や韓国ではこれが深刻にとらえられるだろう。
2003から2004年にかけて、中国産のコメは、次に掲げる国々に輸出されている。
日本、韓国、ロシア、ドイツ、イギリス、スロバキア、ポーランド、チェコ共和国、ベルギー、イタリア、フランス、オランダ、スウェーデン、フィンランド、オーストリア、コートジボワール共和国、リベリア、香港、そしてインドネシアである。

アメリカで2001年に同様のGM汚染事件が発覚した際には、10億ドル分の製品回収が行われた。食品流通ルートに、アレルギーを引き起こす未承認のGMトウモロコシであるスターリンクが紛れ込んでいた事件だ。スターリンクはアメリカのトウモロコシ栽培地域のうち0.4%未満の農地で栽培されていたにもかかわらず、多量のトウモロコシに紛れ込んでいた。アメリカでは300近い食品の回収が行われた上、トウモロコシ市場にも出回ったことから、アメリカ産トウモロコシの輸入先である日本でもそれが見つかった。アメリカ政府は、スターリンクを食品流通ルートや種子供給ルートから一掃するには、スキャンダルから4年がかかるだろうと見込んでいたが、アメリカ農務省の試験場に持ち込まれたうち約1%が今もなおスターリンクに汚染されていることがわかっている。

GMイネの商業流通を認めている国は世界のどこにもない。アメリカが唯一GMイネを認可してはいるが、消費者や市場の抵抗をおそれ、商業栽培はいまだ行われていない。

中国の消費者のGM食品への懸念も高まってきている。この3月に発表されたグリーンピースによる消費者意識調査によれば、調査に参加した57%が非GM食品を選ぶと答えている。2004年の40%から比べると大きな変化である。調査によれば、中国の消費者がGMイネに関して更なる懸念を抱いていることがうかがわれる。73%が非GMのコメを選ぶと答えている。

結論と提案
この違法なGMイネのスキャンダルは、中国政府が複数のGMイネの商業化を検討しているこの時期に発覚した。もしそのGMイネの中の1つでも認可されると、それは初めての遺伝子組み換えされた一番重要な主食作物となる。
このように健康や環境への安全審査が行われていない違法なGMイネが認可される前に食品流通にのってしまったことは、規制の大幅な見直しが必要であることを物語っている。
中国政府はGMイネに対して、1つも安全性確認による認可は出していない。GMイネの種子が市場で売り買いされることは、種子法とGM作物規制の両方に違反していることになる。このGMイネの流通に関わった生産者と販売者に対する責任義務が問われるべきである。種子法によれば、未認可の種子は市場から引き上げなければならないとされている。GM作物規制では、GM作物が人の健康や環境を脅かした場合には、それを回収し処分しなければならないとされている。グリーンピースは中国政府に対し、法律を守り、それに応じて対応するよう要求する。

ほんの数人の科学者らの手中に、世界で一番重要な主要作物が翻弄されようとしているのを許すわけにはいかない。中国政府はすぐにGMイネの認可作業を中止し、不法なGMイネを食品流通や自然環境から引き上げ、即急に汚染除去計画を実行すべきである。

キャンペーンではグリーンピースの報告を受け、4月14日に緊急記者会見を開くとともに、中国大使館と農林水産省、厚生労働省あてに申し入れをしました(次頁参照)。

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