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| 広がる遺伝子組み換えナタネの自生 |
| 農民連食品分析センター所長 石黒昌孝 |
農民連食品分析センターでは、3月から6月にかけて遺伝子組み換えナタネの調査を行い121検体のうちグリホサート耐性(RR)20検体、グルホシネート耐性(LL)15検体、合計35検体から遺伝子組み換えを発見しました。また、32名の市民の方の協力参加をいただきまして、53検体の検査を行いグリホサート耐性(RR)5検体の遺伝子組み換えを発見することができました。遺伝子組み換えの検査は第1次検査としてイムノクロマトキット法で行い、陽性となったものをすべてPCR法で確認試験を行い、両試験で陽性となったものを検出としています。したがって、全体では、174検体を分析し、遺伝子組み換えナタネを40検体検出したことになります。
特徴は港湾周辺で見つかっていることです。千葉は千葉中央港付近道路脇で4件、神奈川は横浜市磯子区原町の動物検疫所前、静岡は清水港の穀物サイロ近くで6割も検出され、愛知は名古屋港の潮見IC直下、三重は四日市港の海保前、防潮扉と国道23号沿いが多く見つかっています。三重は採取した5割が組み換えナタネで驚き、除草剤をかけて周囲の植物が枯れているのに、組み換えのナタネだけが咲いている光景は異常でした。兵庫は深江浜で発見され、こうした港近くでは昨年より増えている状況でした。東京、長野、埼玉、岡山、大分は内陸部のためか組み換えは発見できませんでした。一方、組み換えが良く見つかっていた鹿島がゼロだったり、千葉が若干少なかったりなど変化もありましたが、全体的に見ればたくさんの遺伝子組み換えナタネが特に港湾周辺地域や運搬道路付近などに自生し、ちょっと行けば採取できるというのは異常な事態です。種子までできていることは重大です。私たちの調査では見つかりませんでしたが、環境庁の報告では、グリホサートとグルホシネートの2種類の遺伝子組み換えのナタネが現認されたというではありませんか。
日本のナタネや類縁の十字科植物に交雑が起きることが強く心配されます。そして遺伝子組み換え植物が日本の大地にはびこることは絶対許されないと思います。イリーナ・エルナコヴァさんの実験の報告は人類の未来への警鐘です。
今回私たちは市民の方に呼びかけ32名の方に参加いただき、大変良かったと思います。これからも、もっと多数の方に呼びかけたいと思います。遺伝子組み換え食品いらないキャンペーンの皆さんと共同して、全県でもっとたくさんの自生ナタネ検査運動を進めて食の安全について重大な問題であることを国民に明らかにしていきたいと思います。
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2006年自生遺伝子組み換えナタネの実態調査
都県 採取数 検出数 RR
LL
茨城 33 0 0 0
千葉 13 4 2 2
埼玉 2 0 0 0
東京 8 0 0 0
神奈川 40 1 1 0
長野 1 0 0 0
静岡 5 3 0 3
愛知 16 10 8 2
三重 44 21 13 8
大阪 5 0 0 0
兵庫 1 1 1 0
岡山 1 0 0 0
大分 5 0 0 0
合計 174 40 25 15
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*市民32名参加を含む
ひとくちメモ
RR=ラウンドアップ・レディの略。除草剤ラウンドアップの主成分であるグリホサートに耐性のあるもの。
LL=リバティ・リンクの略。除草剤バスタ(商品名)の
主成分であるグリホシネートに耐性のあるもの。 |
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